Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans

Aozora Bunko

老母の子は、滝口三郎経俊といって、山内ノ庄を領していたが、頼朝が旗上げの際に、藤九郎盛長を使いとして招いたところ、経俊は一笑に附して、拒絶したばかりでなく、さんざんに悪口をついたあげく、平家の大庭景親に加勢して、飽くまで頼朝に楯ついて来た者であった。

ところが。

その景親は、石橋山の合戦では、大いに意気を上げていたが、その後、頼朝の捲土重来に遭って、諸所に敗れ、果ては、身の置き場もなくなったため、とうとう先頃わずかの部下をつれて降参して出た。

景親をはじめ、降人どもは、それぞれ諸将の手に分けて預けられたが、その中に、滝口三郎も交じっていたのであった。

彼の所領は取上げとなり、身がらは土肥次郎の邸へ預けられていた。そして評議の末、近いうちに斬罪と極まっていた者であるが――その母は、かつての頼朝の乳母で縁故があるので、

「どうぞ、彼子が先祖の功にめんじて、このたびの不心得は、お助けおき下さるように」

と、子の可愛さに、これへ嘆願に出たものであった。

――が、彼女はここへ来ると、泣いてばかりいてそれも云えなかった。しかし、嘆願の事はいくたびも頼朝に通じてあったし、傷々しい姿を見、泣きじゃくる声を聞いただけでも、十分、老母の心は、頼朝には分っていた。