Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans

Aozora Bunko

五

その間に彼は自然、多くの貴紳から知遇を得、また特べつな交わりというものもあったに違いない。

そう考えると、義経はまた、

「嘘とも思えぬ」

と、彼の言に、耳をひかれた。

吉次としては嘘どころではない。彼は、義経に対してだけは、敬愛の心をもって、奴僕の如く、身を粉にしても仕える気であった。その誠意は、義経の多感な胸には、ありのまま映らずにいなかった。

「そちのことばに従って、九条殿へお願いに出てみよう」

ついに、義経が云うと、

「いえ、いきなり九条殿へ、あなたがお訪ね遊ばしては、人目立ちましょう。てまえにお任せくだされば、よいように運びますが」

吉次は自信をもって云う。

彼はその朝、そこを辞して、一日姿を見せなかったが、夜に入ると、約束の時刻もたがえず迎えに来て、

「お身なりを変え、お微行のつもりで、てまえに従いてお越しください」

と、迎えに来た。

そして何処ともなく、彼の駒を導いて行った。

後に、人は種々に云う。

その晩、義経は、九条どのをこっそり訪れたのだとも、また、いや、さる寺院の奥ふかくで、院のお側近く仕える朝方卿や親信卿など反平家の、そして特に義経に好意をもつ一派の人々と会っていたのだとも、取沙汰は区々であったが、誰も、実相は知るわけもなかった。