Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みなもとよりとも
源頼朝
吉川 英治
Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans
――が、総じて、弓取の子というものは、性根の恐いものです」
「和殿も、弓取の子ではなかったか。きょうの人の身、あすのわが身」
「だからです。豹の子には、日が来れば、きっと牙が生えるんです。元来、われわれ武門の血は、ついきのうまで、野放しに育って来た人間ですからな。こうして繧繝縁のうえに坐っていても、野に帰れば、たちまち牙を研ぎ爪をみがく性質の甦えってくる者なのです。――その点、平安朝や天平の文化に育てられて来た公卿たちとは、同じ国土の人間でも、血の鍛錬がちがいます」
「そのような事を、尼は嘆くのではありません」
「では、なんですか」
「後世の怖ろしさが思われるのじゃ」
「また。仏法の因果ばなしですか」
「和殿にもはや、沢山なお子があろうに」
「武門の子等ですから、武門のならわしに育てます」
「とはいえ、もし和殿のお子が、今の義朝の子のように成り召されたら、親として、どのように思わるるか」
「あはははは」
「笑い事ではおざるまいが。昨日ともいえぬ、世の移りを眺めたら」
「母御前よ」
「なんじゃ」
「あちらの女どもの屋へ渡らせて、双六か扇投げでもなされては如何。盛姫に催馬楽を見しょうとて、町より白拍子を呼び集め、賑やかに遊んでおるらしいが」