Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Lisez 三国志(七) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.
N1 · avancé · kanji et kana modernes · 371 916 caractères · 744 écrans
――国難来る。
と、異常な緊迫感に襲われつつも、一方、魏のうごきと睨み合せる心理を多分に持っていた。
この際、他を恃むことの、いかに危険でまた愚かなことかを、孫権はすぐ覚った。魏は依然兵を出さない。
――で孫権はいよいよ一国対一国の大勝負を決意し、群臣にこれを諮ったが、閣議は粛然と無言の緊張を持つのみで、たれひとり自らこの一戦に当らんと意気を昂げる者もなかった。
すると、一隅から起って、慨然とさけんだ者がある。
「君が千日兵を養い給うのは、ただ一日の用に備えんためである。僕はまだまだ黄口の若年ですが、こんな時こそ、日頃の机上の兵学を、この敵愾心と誠忠の心を以て、君に酬わんと思う者であります。どうか小生をまっ先に派遣してください」
誰かと見れば、孫権の甥にあたる武衛都尉の孫桓だった。年歯わずか二十五歳の青年である。
「おお、わが甥か」
孫権は眼ざしを注いで、いかにもよろこばしげに、彼の願いを許容した。
「そちの家には、李異と謝旌という万夫不当な勇将も二人養っているそうだ。大いによかろう、征って来い、なお副将には、老練な虎威将軍朱然をつけてやる」
かくて呉軍五万は、宜都(湖北省・宜都)までいそいだ。