Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lisez 三国志(七) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 371 916 caractères · 744 écrans

Aozora Bunko

また何よりも、行軍に悩むものは水ですが、およそ桃の葉が落ちて渓水に入り久しく腐るものは必ず激毒をもっていますから馬にも飲ませてはいけません。行く先々、面倒でもただ地を掘って、地下水のみを求めて飲むようにすれば安全でしょう」

孔明は、拝謝して、さて、隠士の姓名をたずねると、隠士はにたりと笑って、

「丞相、驚いてはいけませんよ」と、断って後、

「何を隠しましょう。私は、南蛮王孟獲の兄にあたる者です」と、いった。

「えっ? 孟獲の……」

「そうです。実は、われわれの父母には生んだ子が三人いました。私が長男で、次が孟獲、次が孟優です。父母は早く死に、二人の弟が物慾が旺で、権栄を好み、強悪をよろこび、あえて王化に従わず、ほとんど手もつけられない無道を続けてきました。諫めても諫めても直る様子は見えません。で私は、弟二人に別れ、王城を捨て、二十余年前に、この谷へ隠れ、以来世間に顔も出しません。そういうお恥かしい人間です」

「ああ、そうでしたか」

孔明は感嘆して、

「むかしにも、柳下恵と盗跖のような兄弟があったが、今の世にも、あなたのようなお方がいたか。天子に奏して、ぜひあなたを南蛮王にしましょう」