Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Lisez 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 224 569 caractères · 451 écrans

Aozora Bunko

と薪十郎考え込んだ。「いよいよ世間は冷めてえなあ。俄盲目と馬鹿にして、あの隣家のふんばり婆、さあさあ日が暮れたからお出かけよ……などと瞞して嬲ったらしい。なるほどなあどこの店でも、こいつア剣呑を食れる筈だ。朝っぱらからガチャガチャと、三味線を鳴らされちゃアやりきれまい」

「盲人盲人」と志水幹之介、優しい声で呼びかけた。「わずかではあるが鳥目を進ぜる。ひとつ玉菊を唄ってくれ」

「へえ」というと鎌首を上げた。「玉菊がご所望でござんすかえ?」

「俺にとっては思い出の唄だ。聞いて涙を流したい」

「へえ」と云ったが眼をむいた。「私にとっても思い出の唄で。骨髄に透った怨みのね!」

「ああそうか、わしは違う。恋しい思い出の唄なのさ」二人しばらく黙っていた。と幹之介不意に云った。「ああここは浅間の社地! いよいよ昔を思い出すなあ」

「何!」と突っ立ったのは薪十郎である。

心の傷と肉体の傷

「何!」と突っ立った阪東薪十郎。「ダ、旦那ア!」と声をしぼった。「何んとか云ったね? 浅間の社地?」

「どうした?」と驚いた志水幹之介。「いかにも社地だ! 浅間のな!」

「たしかだね!」とダメを押した。