Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans

Aozora Bunko

一条朝成は、そのために、以前よりも六波羅から足を遠くしてしまった。

たびたび、清盛に近づいて、清盛に好感を得ておくことは、勿論、出世の道であることぐらい、十分に知りぬいていたが、世間が妙な眼で見るような気がして、自分の方からここ何年間も疎遠にして来たのである。――現状のひどい貧乏も、官位が進まないのも、友達が寄りつかないのも――原因はそれだけのものだった。

(まあよいわ。貧しくても、妻には慰められている――)

その値として、彼は、御所の一財務官に過ぎない勤めと、十年一日のような平々凡々を、ひとり愛していた。――六波羅殿の息のかかった者は、みな赫々と、栄進したりすばらしい変化を見せている時流の中で、ぽつねんと、妻と貧乏とを正直に持っていた。

その貧乏をつけ目で、金商人の吉次などは、私邸へ近づいて来たものだった。おととし頃から出入りしているのだ。来るたびに、

(奥方へ)

などと云っては、奥州の土産物など持って来た。つい取っておくと翌年も来た。また、今年もやって来た。そして三年目に、本音をはいた。

(あなた様のお口添えで、六波羅様のご普請のご用をひとつ)

と、虫のよい頼み事だ。