Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans

Aozora Bunko

「似ているとは、誰にですか」

「頭殿に――お身の父義朝どのにな」

「あっ……。そ、そうですか」

牛若は、拳で眼をこすった。藺筵にぽろぽろ涙が落ちた。

「無念か」

「いいえ。もう、もうこの頃では……それよりか、父に似た子と云われたのが、何だか、欣しくて」

「これより何処へ身を寄せられるお考えじゃな」

「奥州の藤原秀衡どのを頼って下る途中でござります」

「そこまで行き着けば、後日の策も立とう。しかし途中は心に心をつけて」

「はい。……ではこの賜物、戴いて参ります」

「召してゆくがよい。そう人目立つほどの衣裳ではない」

旅の小冠者にはふさわしい派手派手しくない狩衣だった。牛若は押しいただいて着更え、太刀をも腰につけた。

「む。よい若者振り。亡き頭殿にも見せたいのう。――が、加冠はしたが、名は何と称ばるるか」

「そう。元服すれば、名も改めるのが慣いでした。――源氏の遠い先祖は、六孫王経基と聞いております。――それから義家、為義、義朝と、いう風に、よく源氏の代々のお方には、義の字が用いられていますから、わたくしは、義――経。――義経と名乗ろうと思います」

「して呼び名は」

「義朝の八男ですから、八郎と称ぶところですが、叔父に鎮西八郎為朝があります。