Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans

Aozora Bunko

「ちょっと待ってくれ」

文覚は、馬を降りて、馬と役人を置き残して、独りざわざわと歩いて来た。

「やあ」

恟っとするような大声だった。ぜひなく、宗時も盛長も実平も立った。

「何してござった。北条どのの息子を初め、だいぶ元気な面々のお揃いだが、よもや女盗みの相談などではなかろう。……これだけの猛者があれば、一郡は斬り奪りできる。一郡を得れば、一国の兵は手に唾して呼び起せよう。一国を占めれば、もはや八州を望むも難くない。……はははは、物騒だな」

何を笑うか。おかしくもない――と云わぬばかりな顔をわざと揃えて、若人輩は、文覚を黙殺していた。

日頃から、この若い仲間では、一人も文覚に心服していなかった。会った者から聞き伝えただけでも好きになれなかった。人を見れば豪語を吐く癖がある。地方の武人はみな無能のように誹り、都会人は蛆のように云うのだ。そして青年を鼓舞する事が急で、余りに煽動に走り、青年に諂るかの口吻が強すぎるために、かえって青年は、みな彼の配所の垣へ寄るのを嫌った。

けれど文覚は、それを淋しいとはしない。人を訪わず、独りならば独りで暮しているだけだった。