Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みなもとよりとも
源頼朝
吉川 英治
Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans
この尼は、北条家へも前から出入りしていたし、わけて政子には、幼い時から和歌を教えたり、法華経の読解を授けたりしていた縁故もあって、親しい師弟といったような情愛もあった。
「いいえ」
政子は、顔を振った。
寂しかろと問われた時、政子は「ええ」と答えたことはなかった。気丈なので人に涙を見せないのであろうと、尼はなおさら可憐しがったが、政子は自分を偽ってはいないのである。
正直、彼女は、婚礼の夜、山木家を逃げて来てから、一度でもさびしいなどと無聊な心に囚われたことはない。夜半の海鳴りと共に血の燥ぎの熄まない折はあっても、悲しいとか淋しいとか、今の身を観じたことは一度もなかった。
処女らしい感傷などは、彼女に取って愚かに思われた。彼女の青春は、もっと実際なものに燃えていた。等しく若い夢はあっても、単なる夢に過ぎないことに彼女の血は波も打たないのである。
夢といえば。
いつか妹が、吉い夢を見たというので、政子が戯れに、その夢を買ったことがある。けれど、それは行末の運命を、儚い夢占などに恃んで買ったわけでなく、どこまでも、妹達を遊ばす戯れにした事だった。
今。