Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans

Aozora Bunko

――思いやらるる事ではある」

夜明けの大気を吸ったばかりで、まだどこか、戦気は立って来ない。侍たちのうちでは、こんな話が交わされていた。

「いや、大庭どのばかりか、そういう苦衷は、渋谷庄司重国どの辺りでも、同じ思いを抱いておられよう。敵方にいる佐々木兄弟四人の親、佐々木源三秀義と、重国どのとは、年来の親密、今では、親戚のあいだがら。しかも身は平家の重恩をうけているので、雄々しくも、私情をすてて、老躯をここへ運んで来ておられる」

「それが、当りまえであるに、敵の北条時政のごときは、祖先も平家から出て、代々平家のご恩にあずかりながら、年がいもなく、血気な若者の火いたずらに乗せられたか、それとも、彼が唆したか知らぬが、叛軍の指揮に当っているそうだが、気の知れない馬鹿者ではある」

「七日ばかり存分に暴れまわったから、もう彼等の鬱憤もはれたろう。きょう明日のうちには、この辺の谷間を墓場として、時政も頼朝も、またそれに躍らせられた不運な輩も、みな土中の白骨と、急いで変ってゆくことだろう。――何しても、人騒がせな事をやり出したものよ」

平家方では、勝敗は問題としていなかった。