Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans

Aozora Bunko

それへ来て、吉次が改めて名を告げると、ふたりは驚きの目をみはった。京、鎌倉でこそ、吉次の名は小さいものだったが、奥州の国府では知らぬ者はなかった。

「吉次とは、和殿のことか」

その名に比して、何と素朴な男だろうと、兄弟は、しげしげ彼の風采を見直していたが、疑うらしい眼ではなかった。

「して、その吉次が、われらに何の用があって、呼びとめたのか」

「御曹子の九郎様に、ぜひお目にかかりたい事があるので……実は、お手引をお願い申したいのです」

「然るべきご用があるなら、大倉郷のお館へ、願い出たらよろしかろう」

「公でなく、そっとお目にかかった方が、九郎様のお為にも、てまえの為にも、双方によろしいので……。てまえの名を称って、公然と、会って会えないはずはございませんが、そこをわざとさし控えて、きょうまで、よい折を待っていた次第です」

「御意を伺った上でなければ、応とも否ともいえないことだ。――がしかし、同国の誼み、和殿のことばだけはお伝えしよう」

「明日も、由比ヶ浜へ泳ぎにおいでになりますか」

「分らぬが、暇があれば行くかもしれぬ」

「浜で、ご返辞を、お待ちしておりまする。