Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans

Aozora Bunko

――過るなよ。世の中はうごいているぞ、人間は生き物だぞ。戦や政治のあいまには、せいぜい仏者遊びもよい。だが伽藍の中か小松谷の館の中でやれ。――清盛のまえへなど持ち出して参るな」

清盛は赤くなって云う。云って云って云い捲ったつもりでいる。

けれど、熱に渇いた唇をなめて重盛を見直すと、初めから刻経った今まで、ささ濁りもせぬ水のように澄みきっているのだった。

「そうです。父君のお察しのとおり、禅尼様ばかりでなく、それは私も望んでいる事にちがいありません。一門の将来と、父君の人望を考えるからです。前に保元の乱の後、敗れた敵方の者を、日頃の悩みにまかせ、老も若きも、敵に有縁の者とみれば、仮借もあわれもなく斬殺した信西どのの終りはどうでしたか。武門に生れ武門に死ぬるさだめの私たちには、きょうの敵の身の上も、他人の運命ではありませぬ」

「何をいう。和郎等を、そうさせたくないばかりに、この父は」

「子への慈悲なら鳥獣にもある天性でしょう。何もお父君のみが」

「談義! やかましい」

清盛は、最後の一喝を放つと、両手で耳を掩ってしまった。

「わしはその慈悲人情が、あまりありすぎて当惑しておるくらいなのだ。