Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 196.229 caratteri · 389 schermate

Aozora Bunko

二

玉虫色のおちょぼ口を、何事かこころもちあえがせて、

「峰様におたずね申しあげます。お蓮様はどこへゆかれましたか、御存じでは?――宵の口から、何かひどくうち沈んでいらっしゃいまして、お夕餉のお膳をおすすめしても、食べとうないとおっしゃるばかり、お箸ひとつつけずに、そのままお下げになりましたが、いつのまにか、ふっとお姿が見えなくなりまして――」

「ナニ?」

ギョロリと大きな眼を向けた丹波、この眼で、腰元などにはひどくおどしがきくので。

「そこここをおさがし申したであろうな」

「それはもうおっしゃるまでもございません。お部屋というお部屋はもとより、お庭のすみずみまで、わたくしども一同手わけをして……もっとも、鬼どもの住家のほうへは、恐ろしゅうて近よれませんが」

侍女どもが「鬼の住居」と言っているのは、源三郎とその一党が、ふしぎな頑張りをつづけている同じ邸内の一角のことだ。

「フウム」

丹波は思案に眼をつぶって、

「十五や十六の少女ではない。何かお考えがおありで、そっと戸外へ出られたものであろう」

「それにいたしましても、私どもへひとことのおことばもなく――何やらこの胸が、さわいでなりませぬが」