후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
馨子さんは実にやさしい方で、其上男も及ばぬ凜々しい魂を持ってお出でした。春の初に咲く梅の花の様な方でした」と云うた。
言下に、粕谷の彼は、彼の園内の梅の下に立ち白い花を折って黒髪に插すお馨さんの姿をまざまざと眼の前に見た。本当に彼女は人になった梅の花であった。だから其花を折って簪にしたのだ。彼女にして初めて梅の花を簪にすることが出来る。彼は重ねて思うた。米国からF女史が帰化して、日本に伝道に来る。日本からお馨さんが米国に往って米国の人達に敬愛されて死ぬる。斯うして日米の間は自然に繋がれる。お馨さんは常に日米感情の齟齬を憂えて居る女であった。日米の親和を熱心に祈って居た女であった。其祈は聴かれて、彼女は米国に死んだ。米国の灰になり米国の土になった彼女は、真に日本が米国に遣わした無位無官の本当の平和の使者の一人であったと。蓋「宝の在る所心もまた在る」道理で、お馨さんを愛する程の人は、お馨さんの死んだ米国を懐わずには居られないのである。
最後に外川先生が師弟の関係を述べ、「彼女は強い女であったが、体は強健だし、貧乏はしないし、思いやりと云うものが或は欠ける恐れがあった。