후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
展望台に上りて
上
懶い自然の気を感じて、眼ざとい鶴子が昼寝した。掃き溜には、犬のデカがぐたりと寝て居る。芝生には、猫のトラが眠って居る。
南から風が吹く。暖かい事は六月の風の様で、目を瞑って聞くと、冬も深い凩の響がする。
今日はさびしい日である。
今は午後四時である。雲を漏れて、西日の光がぱっと射して来た。散りかゝった満庭のコスモスや、咲きかゝった菊や、残る紅の葉鶏頭や、蜂虻の群がる金剛纂の白い大きな花や、ぼうっと黄を含んだ芝生や、下葉の褐色に凋れて乾いた萩や白樺や落葉松や、皆斯夕日に寂しく栄えて居る。鮮やかであるが、泣いて居る。美わしいが、寂しい。
今日はさびしい日である。
(大正元年 十月二十八日)
展望台に上りて
上
余の書窓から西に眺むる甲斐の山脈を破して緑色濃き近村の松の梢に、何時の程からか紅白染分の旗が翻った。機動演習の目標かと思うたら、其れは京王電鉄が沿線繁栄策の一として、ゆく/\東京市の寺院墓地を移す為めに買収しはじめた敷地二十万坪を劃る目標の一つであった。
京王電鉄調布上高井戸間の線路工事がはじまって、土方人夫が大勢入り込み、鏡花君の風流線にある様な騒ぎが起ったのは、夏もまだ浅い程の事だった。