후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
八
農は従順である。土の従順なるが如く従順である。土は無感覚の如く見える。土の如く鈍如した農の顔を見れば、限りなく蹂躙してよいかの如く誰も思うであろう。然しながら其無感覚の如く見える土にも、恐ろしい地辷りあり、恐ろしい地震があり、深い心の底には燃ゆる火もあり、沸く水もあり、清しい命の水もあり、燃せば力の黒金剛石の石炭もあり、無価の宝石も潜んで居ることを忘れてはならぬ。竹槍席旗は、昔から土にしい無抵抗主義の農が最後の手段であった。露西亜の強味は、農の強味である。莫斯科まで攻め入られて、初めて彼等の勇気は出て来る。農の怒は最後まで耐えられる。一たび発すれば、是れ地盤の震動である。何ものか震動する大地の上に立てようぞ?
八
農家に附きものは不潔である。だらしのないが、農家の病である。然し欠点は常に裏から見た長所である。土と水とが一切の汚物を受け容れなかったら、世界の汚物は何処へ往くであろうか。土が潔癖になったら、不潔は如何なることであろうか。土の土たるは、不潔を排斥して自己の潔を保つでなく、不潔を包容し浄化して生命の温床たるにある。「吾父は農夫也」と耶蘇の道破した如く、神は正しく一の大農夫である。