후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
粕谷の夫妻が千歳村に移住した其春、好成績で小学校を卒業し、阿爺は師範学校にでも入れようかと云って居たのを、勧めて青山学院に入れた。学資不足なので、彼は牛乳を配達したり、学校食堂の給仕をしたりして勉強して居た。斯うして約一年過ぎ、最初の学年試験も今日明日と云う際になって、突然病死したのである。彼は父の愛子であった。
連日の雪や雨にさながら沼になった悪路に足駄を踏み込み/\、彼等夫妻は鉛の様に重い心で次郎さんの家に往った。
禾場には村の人達が寄って、板を削り寝棺を拵えて居る。以前は耶蘇教信者と嫌われて、次郎さんのお祖父さんの葬式の時なぞは誰も来て手伝うてくれる者もなかったそうだ。土間には大勢女の人達が立ち働いて煮焚きをして居る。彼等夫妻は上って勘五郎さんに苦しい挨拶した。恵比須さまの様な顔をしたかみさんも出て来た。勧めて無理な勉強をさして、此様な事になってしまって、まことに済みません、と詫ぶる外に彼等は慰めの言を知らなかった。
奥座敷に入ると、次郎さんは蒲団の上に寝て居る。昨日雨中を舁いて来たまゝなので、蒲団が濡れて居る。筒袖の綿入羽織を着て、次郎さんは寝入った様に死んで居る。