후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
彼の郷里は西郷戦争の中心になった。父は祖父を護して遠方に避難し、兄は京都の英学校に居り、家族の中で唯一人の男の彼は、母と三人の姉と熊本を東南に距る四里の山中の伯父の家に避難した。山桜も散って筍が出る四月の末、熊本城の囲が解けたので、避難の一家は急いで帰途に就いた。伯父の家から川に添うて一里下れば木山町、二里下ると沼山津村。今夜は沼山津泊の予定であった。皆徒歩だった。木山まで下ると、山から野に出る。彼等は川堤を水と共に下って往った。堤の北は藻隠れに鮒の住む川で、堤の南は一面の田、紫雲英が花毛氈を敷き、其の絶間には水銹が茜色の水蓋をして居た。行く程に馬上の士官が来た。母が日傘を横にして会釈し、最早熊本に帰っても宜しゅうございましょうかと云うた。宜いとも/\、皆ひどい目に会った喃。と士官が馬上から挨拶した。其処に土俵で築いた台場――堡塁があった。木山の本営を引揚げる前、薩軍が拠って官軍を拒いだ処である。今は附け剣の兵士が番して居た。会釈して一同其処を通りかゝると、蛇が一疋のたくって居る。蛇嫌いの彼は、色を変えて立どまった。兵士が笑って、銃剣の先で蛇をつっかけて、堤外に抛り出した。