후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
二
演壇では、筒袖の少年が薩摩琵琶を弾いて居た。凜々しくて好い。次ぎは呂昇の弟子の朝顔日記浜松小屋。まだ根から子供だ。其れから三曲合奏の熊野。椅子にかけての琴、三絃は、見るにあぶなく、弾きにくゝはあるまいかと思われた。三曲済んで休憩になった。
九時二十分頃、呂昇が出て来て金屏風の前の見台に低頭した。連れ弾は弟子の昇華。二人共時候にふさわしい白地に太い黒横縞段だらの肩衣を着て居る。有楽座で初めて中将姫を聞いた時よりヨリ若く今宵は見えた。場内は一ぱいになった。頭の禿げた相場師らしいのや、瀟洒とした服装の若い紳士や、涼しく装うた庇髪、皆呂昇の聴者である。場所柄に頓着なく、しっかり頼みますぞ、など声をかける者がある。それを笑う声も起った。
呂昇は無頓着に三絃取って斜に構え、さっさと語り出した。咽喉をいためて療治中だと云うに、相変らず美しい声である。少しは加減して居る様だが、調子に乗ると吾を忘れて声帯が震うらしい。語り出しは、今少しだ。鳥辺山は矢張好かった。灯影明るい祇園町の夜、線香の煙絶々の鳥辺山、二十一と十七、黒と紫とに包まれた美しい若い男女が、美しい呂昇の声に乗ってさながら眼の前に踊った。