후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
隣字の仙左衛門が、根こぎの山豆柿一本と自然薯を持て来てくれた。一を庭に、一を鶏の柵に植える。今年は吾家の聖護院大根が上出来だ。種をくれと云うから、二本やる。少し話して行けと云うたら、また近所に鮭が出来たからと云うて、急いで帰った。鮭とは、ぶら下がるの謎で、首縊りがあったと云うのである。
橋本の敬さんが、実弟の世良田某を連れて来た。五歳の年四谷に養子に往って、十年前渡米し、今はロスアンゼルスに砂糖大根八十町、セロリー四十町作って居るそうだ。妻を持ちに帰って来たのである。カンタループ、草花の種子をもらう。
此村から外国出稼に往った者はあまり無い。朝鮮、北海道の移住者も殆んど無い。余等が村住居の数年間に、隣字の者で下総の高原に移住し、可なり成功した者が一度帰って来たことがある。何の家にも、子女の五六人七八人居ない家はないが、それで一向新しい竈の殖える様子もない。如何なるかと云えば、女は無論嫁ぐが、息子の或者は養子に行く、ある者は東京に出て職を覚える、店を出す。何しろ直ぐ近所に東京と云う大渦が巻いて居るので、村を出ると直ぐ東京に吸われてしもうて、移住出稼などに向く者は先ず無いと云うてよい。