일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면

아오조라 문고

金剛不動の梵山に趺座して、下界流転の消息は唯一片、洞門を閃めき過ぐる川水の影に見ると云う趣。心憎い結構の寺である。

駝師が剪裁の手を尽した小庭を通って、庫裡に行く。誰も居ない。尾の少し欠けた年古りた木魚と小槌が掛けてある。二つ三つたゝいたが、一向出て来ぬ。四つ五つ破れよと敲く。無作法の響がやっと奥に通じて、雛僧が一人出て来た。別に宝物を見るでもなく、記念に画はがきなど買って出る。

雲上から下界に降る心地して、惜しい嶝道を到頭下り尽した。石門を出ると、川辺に幾艘の小舟が繋いである。小旗など立てた舟もある。船頭が上って来て乗れとすゝめる。

「如何だ、舟で渡って見ようか」

「えゝ、渡りましょう」

一同舟に乗った。

川上を見ると、獅子飛び、米漉など云う難所に窘められて来た宇治川は、今山開け障るものなき所に流れ出て、弩をはなれた箭の勢を以て、川幅一ぱいの勾配ある水を傾けて流して来る。紅に黄に染めた上流両岸の山は、碧い朝靄を被て、山蔭の水も千反の花色綸子をはえたらん様に、一たび山蔭を出て朝日が射すあたりに来ると、水も目がさめた様に麗々と光り渡って、滔々と推し流して来る。