일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면

아오조라 문고

主人等が黒に愛想をすると、白は思わせぶりに終日影を見せぬことがあった。

甲州街道に獅子毛天狗顔をした意地悪い犬が居た。坊ちゃんの白を一方ならず妬み憎んで、顔さえ合わすと直ぐ咬んだ。ある時、裏の方で烈しい犬の噛み合う声がするので、出て見ると、黒と白とが彼天狗犬を散々咬んで居た。元来平和な白は、卿が意地悪だからと云わんばかり恨めしげな情なげな泣き声をあげて、黒と共に天狗犬に向うて居る。聯合軍に噛まれて天狗犬は尾を捲き、獅子毛を逆立てゝ、甲州街道の方に敗走するのを、白の主人は心地よげに見送った。

其後白と黒との間に如何な黙契が出来たのか、白はあまり黒の来遊を拒まなくなった。白を貰って来てくれた大工が、牛乳車の空箱を白の寝床に買うて来てくれた。其白の寝床に黒が寝そべって、尻尾ばた/\箱の側をうって納まって居ることもあった。界隈に野犬が居て、あるいは一疋、ある時は二疋、稲妻強盗の如く横行し、夜中鶏を喰ったり、豚を殺したりする。ある夜、白が今死にそうな悲鳴をあげた。雨戸引きあけると、何ものか影の如く走せ去った。白は後援を得てやっと威厳を恢復し、二足三足あと追かけて叱る様に吠えた。