후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
それでなくても、婦人は自然に物質的になる可き約束の下にあるのです。先生が産を治むる事をやめられてから、一家の主人役に立たれたあなたが、児孫の為に利益を計り権利を主張し、切々と生活の資を積む可く努められたのも、致方はないと云った様な御気の毒なわけで、あなたの方から云えば先生にこそ不平あれ、先生から不足を云われる事はない筈です。と、誰も然申しましょう。然し夫人、生計を立つると云うも、程度の問題です。あなたが家の為を思わるゝあまり、ノーベル賞金を辞された先生に不満を懐かれたり、何万ルーブルの為に先生の声を蓄音器に入れさせようとしたり、其外種々仁人としても詩人としても心の富、霊の自由、人格の尊厳を第一位に置く霊活不覊なる先生の心を傷むるのは知れ切った事まで先生に強られたのは、あまりと云えば無惨ではありますまいか。あなたはトルストイの名を其様に軽いやすっぽいものに思ってお出なのでしょう乎。「吾未だ義人の裔の物乞いあるくを見し事なし」とソロモンは申しました。トルストイの妻は其夫をルーブルにして置かねばならぬ程貧しい者でしょう乎。トルストイの子女は、其父を食わねば生きられぬ程腑甲斐ないものでしょう乎。