후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
(著者追記。犬のデカは大正二年の二月自動車に轢かれて死に、猫のトラは正月行衛不明になり、ピンは五月肥溜に落ちて死んだ。)
猫の話で思い出したが、儂は明治四十二年の春、塩釜の宿で牡蠣を食った時から菜食を廃した。明治三十八年十二月から菜食をはじめて、明治三十九、四十、四十一、と満三年の精進、云わば昔の我に対する三年の喪をやったようなものだ。以前はダシにも昆布を使った。今は魚鳥獣肉何でも食う。猪肉や鯛は尤も好物だ。然し葷酒(酒はおまけ)山門に入るを許したばかりで、平素の食料は野菜、干物、豆腐位、来客か外出の場合でなければ滅多に肉食はせぬから、折角の還俗も頗る甲斐がない訳である。甲州街道に肴屋はあるが、無論塩物干物ばかりで、都会に溢るゝ、秋刀魚の廻って来る時節でもなければ、肴屋の触れ声を聞く事は、殆ど無い。ある時、東京式に若者が二人威勢よく盤台を担いで来たので、珍らしい事だと出て見ると、大きな盤台の中は鉛節が五六本に鮪の切身が少々、それから此はと驚かされたのは血だらけの鯊の頭だ。鯊の頭にはギョッとした。蒲鉾屋からでも買い出して来たのか。誰が買うのか。ダシにするのか。