일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면

아오조라 문고

「応、然だ、炬火が一番先だ」

白無垢を着た女達が、縁から下りて草履をはいた。其草履は墓地でぬぎ棄てるので、帰途の履物がいる。大きな目籠に駒下駄も空気草履も泥だらけの木履も一つにぶち込んで、久さんが背負って居る。

「南無阿弥陀ァ仏」

辰爺さんが音頭をとりながら先に立つ。鉦がガァンと鳴る。講中が「南無阿弥陀ァ仏」と和する。鉦、炬火、提灯、旗、それから兵隊帰りの喪主が羽織袴で位牌を捧げ、其後から棺を蔵めた輿は八人で舁かれた。七さんは着流しに新しい駒下駄で肩を入れて居る。此辺には滅多に見た事も無い立派な輿だ。白無垢の婦人、白衣の看護婦、黒い洋服の若い医師、急拵えの紋を透綾の羽織に張った親戚の男達、其等が棺の前後に附添うた。大勢の子供や、子守が跟いて来る。婆さんかみさんが皆出て見る。

昨夜の豪雨は幸にからり霽れて、道も大抵乾いて居る。風が南からソヨ/\吹いて、「諸行無常」「是生滅法」の紙幟がヒラ/\靡く。「南無阿弥陀ァ仏――南無阿弥陀ァ仏」単調な村の哀の譜は、村の静寂の中に油の様に流れて、眠れよ休めよと云う様に棺を墓地へと導く。

葬列は滞なく、彼が家の隣の墓地に入った。