후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
暁斎画譜
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夜、外の闇から火光を眼がけて猛烈にカナブンが飛んで来る。ばたンばたンと障子にぶつかる音が、礫の様だ。掴んでは入れ、掴んでは入れして、サイダァの空瓶が忽一ぱいになった。
(明治四十四年 八月二十二日)
暁斎画譜
重田さんが立寄った。重田さんは隣字の人で、気が少し変なのである。躁暴狂でもなく、憂欝狂と云う訳でもなく、唯家業の農を抛擲してぶらぶら歩いて居る。美的百姓が遊び人であるためか、時々音ずれる。
今日も立寄った。挨拶が斯うだ。
「えゝ私は、晩寝郡、早起村、濡垂拭兵衛と申しますが、その、私の弟が発狂致しまして……」
くど/\二言三言云うかと思うと、「それじゃまた」とお辞儀をして往ってしまった。「弟が発狂した」が彼の口癖である。弟とは蓋夫子自道うのであろう。
重田さんの影が消ゆると、安達君の顔が歴々と主人の頭に現われた。
安達君は医学士で、紀州の人であった。
紀州は蜜柑と謀叛人の本場である。紀州灘の荒濤が鬼が城の巉巌にぶつかって微塵に砕けて散る処、欝々とした熊野の山が胸に一物を蔵して黙して居る処、秦始皇に体のよい謀叛した徐福が移住して来た処、謀叛僧文覚が荒行をやった那智の大瀑が永久に漲り落つ処、雄才覇気まかり違えば宗家の天下を一もぎにしかねまじい南竜公紀州頼宣が虫を抑えて居た処、此国には