일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면

아오조라 문고

ハムレット

ハムレット

帝国劇場で文芸協会のハムレットがある。芝居と云うものを久しく見ず、評判の帝国座もまだ覗いたことが無いので、見物に出かける。

劇場の外観は白っぽく冷たく、あまり好い感じがせぬ。内は流石に綺羅びやかなものであった。二階の正面に陣取って、舞台や天井、土間、貴顕のボックスと、ずっと見渡した時、吾着物の中で土臭い体が萎縮するように感じた。

幕が上った。十五六世紀の西洋の甲冑着けた士卒が出て、鎌倉武士の白を使う。亡霊の出になる。やがて丁抹王城の場になる。道具立は淋しいが、国王は眼がぎろりとして、如何にも悪党らしい。ガァツルード妃は血色が好過ぎ若過ぎ強過ぎた。緑の上衣の若者を一寸ハムレットかと思うたら、そうではなくて、少し傍見をして居た内に、黒い喪服のハムレットが出て来て、低い腰掛にかけて居た。余は熟々とハムレットの顔を見た。成程違わぬ。舞台のハムレットには、幼な顔の土肥君が残って居る。

土肥君は余の同郷、小学校の同窓である。色の浅黒い、顋の四角な、鼠の様な可愛いゝ黒い眼をした温厚な子供であった。阿父が書家樵石先生だけに、土肥君も子供の時から手跡見事に、よく学校の先生に褒められるのと、阿父が使いふるしの払子の毛先を剪み切った様な大文字筆を持って居たのを、余は内々ひどく羨んだものだ。