후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
お俊のさわりはます/\好い。呂昇が堀川のお俊や、酒屋のお園や、壺坂のお里を語るは、自己を其人に托するのだ。同じ様な上方女、同じ様な気質の女、芸と人とがピッタリ合うて居るのだ。悪かろう筈がない。呂昇が彼美しい声で語り出す美しい女性の魂は、舞台のノラを見たり机の上の青鞜を読んだりする娘達に、如何様な印象を与うるであろうか。余は見廻わした。直ぐ隣の腰かけに、水際立ってすっきりとした装をした十八九の庇髪が三人並んで居る。二人は心を空にして呂昇の方を見入って居る。一人の金縁眼鏡には露が光って居る。日の若い単純な代も、複雑な今日も、根本の人情に差違はない。唯真故新、古い芸術も新しい耳によく解せられるのである。
猿廻しに来た。此は呂昇の柄にも無いし、連れ弾もまずいし、大隈を聞いた耳には、無論物足らぬ。と思いつゝ、十数年前の歌舞伎座が不図眼の前に浮んだ。ぽっと鬘をかぶった故人菊五郎の与次郎が、本物の猿を廻わしあぐんで、長い杖で、それ立つのだ、それ辞義だと、己が物好きから舞台面の大切な情味を散々に打壊して居る。今の梅幸の栄三郎のお俊が、美しい顔に涙はなくて今にも吹き出しそうにして居る。