후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
秋さびし
一番南のが、一昨日火薬が爆発して二十余名を殺傷した目黒の火薬庫の煙だ。
(明治四十四年 十月二十三日)
「鍬取りて」のキャプション付きの写真
鍬取りて
秋さびし
今日はさびしい日である。
ダリヤの園を通ると、二尺あまりの茶色の紐が動いて居る、と見たは蛇だった。蜥蜴の様な細い頭をあげて、黒い針の様な舌をペラ/\さして居る。殺そうか殺すまいかと躊躇して見て居る内に、彼は直ぐ其処にある径一寸ばかりの穴に這入りかけた。見る中に吸わるゝ様にズル/\と辷り込んで了うた。
園内を歩くと、蝉のヌケ殻が幾個も落ちて居る。昨夜は室内で、小さなものゝ臨終の呻吟の様なかすかな鳴声を聞いたが、今朝見ればオルガンの上に弱りはてたスイッチョが居た。彼は未だ死に得ない。而して死に得る迄は鳴かねばならぬのである。
自然は老いて行く。座敷の前を蜂が一疋歩いて行く。両羽をつまんでも、螫そうともせぬ。何に弱ってか、彼は飛ぶ力ももたぬのである。そっと地に下ろしたら、また芝生の方へそろ/\歩いて行く。
今日はさびしい日である。
午後は曇って泣き出しそうな日であった。
午後になって、いやに蒸暑い空気が湛えた。