후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
下
腰弁当、提灯持参、草鞋がけの運動がはじまった。村会に向って、墓地排斥の決議を促す申請書を出す。村会に於てはまた、大多数を以て墓地排斥の建議案を通過するぞと意気込む。それから連判の陳情書を東京府庁へ出すとて余にも村民の一人として賛成を求めて来た。昨朝の事である。
下
今日余は女児と三疋の犬とを連れて、柿を給田に買うべく出かけた。薄曇りした晩秋の寂しい午後である。
品川堀に沿うて北へ歩む。昨日連判状を持って来た仲間の一人が、かみさんと甘藷を掘って居る。
「此処らも予定地の内ですか」
「え、彼道路からずっとなんですよ。彼処に旗が立ってますだ」
成程余が書窓から此頃常に見る旗と同じ紅白染分の旗が、路傍の松の梢にヒラヒラして居る。東北の方にも見える。彼旗が敗北の白旗に変らなかったなら、此夫婦は来年此処で甘藷を掘ることは出来ぬのである。
余は麦畑に踏込む犬を叱り、道草摘む女児を促し、品川堀に沿うて北へ行く。路傍の尾花は霜枯れて、かさ/\鳴って居る。丁度七年前の此月である。余は妻と此世の住家を探がして、東京から歩いて千歳村に来た。而して丁度其日の夕方に、疲れた足を曳きずって、正に此路を通って甲州街道に出たのであった。