후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
(二)
明方にはまたぽつ/\降って居たが、朝食を食うと止んだ。小舟で釣に出かける。汽車の通うセバットの鉄橋の辺に来ると、また一しきりざあと雨が来た。鉄橋の蔭に舟を寄せて雨宿りする間もなく、雨は最早過ぎて了うた。此辺は沼の中でもやゝ深い。小沼の水が大沼に流れ入るので、水は川の様に動いて居る。いくら釣っても、目ざす鮒はかゝらず、ゴタルと云うの様な小魚ばかり釣れる。舟を水草の岸に着けさして、イタヤの薄紅葉の中を彼方此方と歩いて見る。下生を奇麗に払った自然の築山、砂地の踏心地もよく、公園の名はあっても、あまり人巧の入って居ないのがありがたい。駒が岳のよく見える処で、三脚を据えて、十八九の青年が水彩写生をして居た。駒が岳に雲が去来して、沼の水も林も倏忽の中に翳ったり、照ったり、見るに面白く、写生に困難らしく思われた。時が移るので、釣を断念し、また舟に上って島めぐりをする。大沼の周囲八里、小沼を合せて十三里、昔は島の数が大小百四十余もあったと云う。中禅寺の幽凄でもなく、霞が浦の淡蕩でもなく、大沼は要するに水を淡水にし松を楢白樺其他の雑木にした松島である。沼尻は瀑になって居る。