후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
四
政党騒ぎと賭博は昔から三多摩の名物であった。此頃では、選挙争に人死はなくなった。儂が越して来た当座は、まだ田圃向うの雑木山に夜灯をとぼして賭博をやったりして居た。村の旧家の某が賭博に負けて所有地一切勧業銀行の抵当に入れたの、小農の某々が宅地までなくしたの、と云う噂をよく聞いた。然し此の数年来賭博風は吹き過ぎて、遊人と云う者も東京に往ったり、比較的堅気になったりして、今は村民一同真面目に稼いで居る。其筋の手入れが届くせいもあるが、第一遊んで居られぬ程生活難が攻め寄せたのである。
四
儂の家族は、主人夫婦の外明治四十一年の秋以来兄の末女をもらって居る。名を鶴と云う。鶴は千年、千歳村に鶴はふさわしい。三歳の年貰って来た頃は、碌々口もきけぬ脾弱い児であったが、此の頃は中々強健になった。もらい立は、儂が結いつけ負ぶで三軒茶屋まで二里てく/\楽に歩いたものだが、此の頃では身長三尺五寸、体量四貫余。友達が無いが淋しいとも云わず育って居る。子供は全く田舎で育てることだ。紙鳶すら自由に飛ばされず、毬さえ思う様にはつけず、電車、自動車、馬車、人力車、自転車、荷車、馬と怪俄させ器械の引切りなしにやって来る東京の町内に育つ子供は、本当に惨なものだ。