후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
かみさんや娘は、油煙立つランプの傍でぼろつぎ。兵隊に出て居る自家の兼公の噂も出よう。東京帰りに兄が見て来た都の嫁入車の話もあろう。
都では晴の春着も夙に箪笥の中に入って、歌留多会の手疵も痕になり、お座敷つゞきのあとに大妓小妓のぐったりとして欠伸を噛む一月末が、村の師走の煤掃き、つゞいて餅搗きだ。寒餅はわるくならぬ。水に浸して置いて、年中の茶受、忙しい時の飯代り、多い家では一石も二石も搗く。縁者親類加勢し合って、歌声賑やかに、東でもぽったん、西でもどったん、深夜の眠を驚かして、夜の十二時頃から夕方までも舂く。陽暦で正月を済ましてとくに餅は食うてしもうた美的百姓の家へ、にこ/\顔の糸ちゃん春ちゃんが朝飯前に牡丹餅を持て来てくれる。辰爺さん家のは大きくて他家の三倍もあるが、搗きが細かで、上手に紅入の宝袋なぞ拵えてよこす。下田の金さん処のは、餡は黒砂糖だが、手奇麗で、小奇麗な蓋物に入れてよこす。気取ったおかず婆さんからは、餡がお気に召すまいからと云って、唯搗き立てをちぎったまゝで一重よこす。礼に往って見ると、奥は正月前らしく奇麗に掃かれて、土間にはちゃんと塩鮭の二枚もつるしてある。