후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
と岩畳づくりの与右衛門さんが相槌をうつ。然し耗っても錆びても、心棒は心棒だ。心棒が廻わらぬと家が廻わらぬ。折角苅り入れた麦も早く扱いて撲って俵にしなければ蝶々になる。今日も雨かと思うたりゃ、さあお天道様が出なさったぞ、皆来うと呼ばって、胡麻塩頭に向鉢巻、手垢に光るくるり棒押取って禾場に出る。それっと子供が飛び出す。兄が出る。弟が出る。嫁が出る。娘が出る。腰痛でなければ婆さんも出る。奇麗に掃いた禾場に一面の穂麦を敷いて、男は男、女は女と相並んでの差向い、片足踏出し、気合を入れて、一上一下とかわる/″\打下ろす。男は股引に腹かけ一つ、黒鉢巻の経木真田の帽子を阿弥陀にかぶって、赤銅色の逞しい腕に撚をかけ、菅笠若くは手拭で姉様冠りの若い女は赤襷手甲がけ、腕で額の汗を拭き/\、くるり棒の調子を合わして、ドウ、ドウ、バッタ、バタ、時々群の一人が「ヨウ」と勇みを入れて、大地も挫げと打下ろす。「お前さんとならばヨウ、何処までもウ、親を離れて彼世までもゥ」若い女の好い声が歌う。「コラコラ」皆が囃す。禾場の日はかん/\照って居る。くるり棒がぴかりと光る。若い男女の顔は、熟した桃の様に紅光って居る。