일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면

아오조라 문고

兄が腹を立て、彼の手を引きずる様にして越えようとする。大奮発して二足三足、蛇の一間も手前まで来ると、死んで居る動かぬとは知っても、長々と引きずった其体、白くかえした其段だらの腹を見ると、彼の勇気は頭の頂辺からすうとぬけてしもうて如何しても足が進まぬ。已むを得ず土堤の上を通ろうとすれば、悪太郎が川から上って来て、また蛇を土堤の上に引きずって来る。結局如何して通ったか覚えぬが、生来斯様な苦しい思をさせられたことはなかった。彼の従弟は少しも蛇を恐れず、杉籬に絡んで居るやつを尾をとって引きずり出し、環を廻す様に大地に打つけて、楽々と殺すのが、彼には人間以上の勇気神わざの様に凄じく思われた。十六歳の夏、兄と阿蘇の温泉に行く時、近道をして三里余も畑の畔の草径を通った。吾儘な兄は蛇払として彼に先導の役を命じた。其頃は蛇より兄が尚恐かったので、恐ず/\五六歩先に立った。出るわ/\、二足行ってはかさ/\/\、五歩往ってはくゎさ/\/\、烏蛇、山かゞし、地もぐり、あらゆる蛇が彼の足許から右左に逃げて行く。まるで蛇を踏分けて行くようなものだ。今にも踏んで巻きつかれるのだと観念し、絶望の勇気を振うて死物狂に邁進したが、到頭直接接触の経験だけは免れた。