후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
其妾と云う髪を乱した女は、都の女等を憎くさげに睨んで居た。彼等は先住の出で去るを待って、畑の枯草の上に憩うた。小さな墓場一つ隔てた東隣の石山氏の親類だと云う家のおかみが、莚を二枚貸してくれ、土瓶の茶や漬物の丼を持て来てくれたので、彼等は莚の上に座って、持参の握飯を食うた。
十五六の唖に荷車を挽かして、出る人々はよう/\出て往った。待ちかねた彼等は立上って掃除に向った。引越しあとの空家は総じて立派なものでは無いが、彼等はわが有になった家のあまりの不潔に胸をついた。腐れかけた麦藁屋根、ぼろ/\崩れ落ちる荒壁、小供の尿の浸みた古畳が六枚、茶色に煤けた破れ唐紙が二枚、蠅の卵のへばりついた六畳一間の天井と、土間の崩れた一つ竈と、糞壺の糞と、おはぐろ色した溷の汚水と、其外あらゆる塵芥を残して、先住は出て往った。掃除の手をつけようもない。女連は長い顔をして居る。彼は憤然として竹箒押取り、下駄ばきのまゝ床の上に飛び上り、ヤケに塵の雲を立てはじめた。女連も是非なく手拭かぶって、襷をかけた。
二月の日は短い。掃除半途に日が入りかけた。あとは石山氏に頼んで、彼等は匆惶と帰途に就いた。