후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
終列車は千葉までしか行かなかった。彼は千葉に泊って、翌朝房総線の一番に乗った。停車場に下りると、お馨さんの兄さんが待って居た。兄さんは赤い紙に書いた葛城から来た電文を見せた。
馨子急病昨夜世を去る
とある。兄さんはまた、父は非常に興奮して、終夜酒を飲み明かし、母や私に出て行けと申しますと云った。
岩倉家の玄関で車を下りると、お馨さんの阿爺が出て来た。座に請ぜられて、一つ二つ淀みがちな挨拶をすると、阿爺さんが突然わァッと声を立てゝ哭いた。少し話してまた声を放って哭いた。やがて阿母が出て来た。沈着な阿母も、挨拶半に顔が劇しく痙攣して、涙と共に声を呑んだ。彼は人の子を殺した苛責を劇しく身に受け、唯黙って辞儀ばかりした。
やがて酒が出た。彼は平生一滴も飲まぬが、今日はせめてもの事に阿爺阿母と盃の取りやりをしるしばかりした。岩倉家では丁度十四になる末から三番目の女を、阿母の実家にやる約束をして、其祝いをして居る所にお馨さんの訃報が届いたのだそうだ。丁度お馨さんが米国で亡くなった其晩に、阿母さんが玄関の式台に靴の響を聞きつけ、はッとして出て見たら誰も居なかったそうである。