일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면

아오조라 문고

塩田君はやおら琵琶を抱え、眼を半眼に開いて、咳一咳。外は天幕総出で立聞く気はい。「夫れ――達人は――」声はいさゝか震えて響きはじめた。余は瞑目して耳をすます。「大隅山の狩くらにィ――真如の月の――」弾手は蕭々と歌いすゝむ。「何を怒るや怒り猪の――俄に激する数千騎」突如として山崩れ落つ鵯越の逆落し、四絃を奔る撥音急雨の如く、呀と思う間もなく身は悲壮渦中に捲きこまれた。時は涼秋九月、処は北海山中の無人境、篝火を焚く霜夜の天幕、幕の外には立聴くアイヌ、幕の内には隼人の薩摩壮士が神来の興まさに旺して、歌断ゆる時四絃続き、絃黙す時声謡い、果ては声音一斉に軒昂嗚咽して、加之始終斗満川の伴奏。手を膝に眼を閉じて聴く八十一の翁をはじめ、皆我を忘れて、「戎衣の袖をぬらし添うらん」と結びの一句低く咽んで、四絃一撥蕭然として曲終るまで、息もつかなかった。讃辞謝辞口を衝いて出る。天幕の外もさゞめいた。興未だ尽きぬので、今一つ「墨絵」の曲を所望する。終って此興趣多い一日の記念に、手帳を出して関翁以下諸君の署名を求める。

それから話聞くべくアイヌを呼んでもらう。御召につれて髭顔二つランプの光に現われ、天幕の入口に蹲踞した。