일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면

아오조라 문고

二百万の人いきれで寄り合うて住む東京人は、人烟稀薄な武蔵野の露骨な寒さを想い見ることが出来ぬ。二月の末、三月の始、雲雀は鳴いて居たが、初めて田舎のあばら家住居をする彼等は、大穴のあいた荒壁、吹通しの床下、建具は不足し、ある建具は破れた此の野中の一つ家と云った様な小さな草葺を目がけて日暮れ方から鉄桶の如く包囲しつゝずうと押寄せて来る武蔵野の寒を骨身にしみて味わった。風吹き通す台所に切ってある小さな炉に、木片枯枝何くれと燃される限りをくべてあたっても、顔は火攻、背は氷攻めであった。とめやが独で甲斐々々しく駈け廻った。煮焚勿論、水ももろうてあるき、五丁もはなれた足場の悪い品川堀まで盥をかゝえて洗濯に往っては腰を痛くし、それでも帰途には蕗の薹なぞ見つけて、摘んで来ることを忘れなかった。襷がけのまゝ人に聞き/\近在を買物に駈け歩いて、今日は斯様な処を歩きました、妙な処に店は出してない呉服屋がありましたと一々報告した。彼女は忽ち近隣の人々と懇意になった。墓地向うの家の久さんの子女が久さんを馬鹿にするのを見かねて、余りでございますねと訴えた。唖の子の巳代吉とは殊に懇意になって、手真似で始終話して居た。