후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
安達君の贈物だけに、一種の興味を感じた。
君は其年医学士になって郷里紀州に帰り、妻を迎え子をもうけ、開業医の生活をして居た。
余が千歳村に引越した其夏、遊びに来た一学生をちと没義道に追払ったら、学生は立腹して一はがき五拾銭の通信料をもらわるゝ万朝報の文界短信欄に福富源次郎は発狂したと投書した。自分は可なり正気の積りで居たが、新聞なるものゝ平気に譌をつく事をまだよく知らぬ人達の間には大分影響したと見え、見舞やら問合せの手紙はがきなどいくらか来て、余は自身で自身の正気を保証す可く余儀なくされた。ある日、庭で覚束ない手つきをして小麦を扱いて居ると、入口で車を下りて洋装の紳士が入って来た。余は眼を挙げて安達君を見た。安達君は彼万朝報の記事を見て、余を見舞にわざ/\東京から来てくれたのであった。君は余の不相変ぼんやりして麦扱きをして居るのを見て、正気だと鑑定をつけたと見え、来て見て安心したと云った。而して此れから北海道の増毛病院長となって赴任する所だと云った。妻子は? ときいたら、はっきりした返事をしなかった。
北海道から林檎やら歌やら送って来た。病院長の生活は淋しいものらしかった。