후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
引越後間もなく雪の日に老年の叔母が東京から尋ねて来た。其帰りにあまり路が悪いので、矢張此洋服で甲州街道まで車の後押しをして行くと、小供が見つけてわい/\囃し立てた。よく笑わるゝ洋服である。此洋服で、鍔広の麦藁帽をかぶって、塚戸に酢を買いに往ったら、小学校中の子供が門口に押し合うて不思議な現象を眺めて居た。彼の好物の中に、雪花菜汁がある。此洋服着て、味噌漉持って、村の豆腐屋に五厘のおからを買いに往った時は、流石剛の者も髯と眼鏡と洋服に対していさゝかきまりが悪かった。引越し当座は、村の者も東京人珍らしいので、妻なぞ出かけると、女子供が、
「おっかあ、粕谷の仙ちゃんのお妾の居た家に越して来た東京のおかみさんが通るから、出て来て見なァよゥ」
と、すばらしい長文句で喚き立てゝ大騒ぎしたものだ。
東京客が沢山来た。新聞雑誌の記者がよく田園生活の種取りに来た。遠足半分の学生も来た。演説依頼の紳士も来た。労働最中に洋服でも着た立派な東京紳士が来ると、彼は頗得意であった。村人の居合わす処で其紳士が丁寧に挨拶でもすると、彼はます/\得意であった。彼は好んで斯様な都の客にブッキラ棒の剣突を喰わした。