후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
紅、北風吹きまくる霜枯の野の狐色、春の伶人の鶯が着る鶯茶、平和な家庭の鳥に属する鳩羽鼠、高山の夕にも亦やんごとない僧の衣にもある水晶にも宿る紫、波の花にも初秋の空の雲にも山の雪野の霜にも大理石にも樺の膚にも極北の熊の衣にもなるさま/″\の白、数え立つれば際限は無い。色と云う色、皆好きである。
然しながら必其一を択まねばならぬとなれば、彼は種として碧色を、度として濃碧を択ぼうと思う。碧色――三尺の春の野川の面に宿るあるか無きかの浅碧から、深山の谿に黙す日蔭の淵の紺碧に到るまで、あらゆる階級の碧色――其碧色の中でも殊に鮮やかに煮え返える様な濃碧は、彼を震いつかす程の力を有って居る。
高山植物の花については、彼は呶々する資格が無い。園の花、野の花、普通の山の花の中で、碧色のものは可なりある。西洋草花にはロベリヤ、チヨノドクサの美しい碧色がある。春竜胆、勿忘草の瑠璃草も可憐な花である。紫陽花、ある種の渓、花菖蒲にも、不純ながら碧色を見れば見られる。秋には竜胆がある。牧師の着物を被た或詩人は、嘗て彼の村に遊びに来て、路に竜胆の花を摘み、熟々見て、青空の一片が落っこちたのだなあ、と趣味ある言を吐いた。