후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ちめいのけんきゅう
地名の研究
柳田 国男
柳田 国男의 地名の研究(ちめいのけんきゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 176,308자 · 347화면
ゆえに昔の山民の運材法はどうしても筏が主たるものであったろう。筏を組むにはいわゆる川淀の潭をなしてしばらく流木を駐め得る所たることを要するが、それと同時に必要な条件は、なるべく近くに筏を結ぶツヅラの多く採取し得らるることである。和歌によく詠む青淵の上に藤の花の咲いている光景のごときは、風流に縁のない山賤にとっても、また遁すべからざるものであったに相違ない。広い山中に地名を点じて行くことは決して気楽な仕事ではなかった。何となれば命名するからはこれを記憶する面倒が生ずるからである。これをしも忍んで地名を附けたのは、何か我々の祖先の生活と著しく交渉するところがあったものと見ねばならぬ。すなわち年々筏流しの季節に入ると連れ立ってその地に赴き、石を蹈み水に足を浸して、鶯の声でも聞きながら、静かに終日働いていたのでその地に親しくなり、他日人の手が剰ってその附近に畑を開き田屋を構える時に及んでも、昔馴染みの名を呼んで「あのトツラ沢の」というようになったのであろう。ある川筋では岸に幾所かのトツラまたはツヅラがあって、しかも今は筏が通らぬのも時々はあるが、これはありそうなことで、木を伐り過ぎれば平水が低くなり出水が高くなるゆえに、山崩れがあり岩石が落ちたり出たりして、ついに筏を組む技術を忘れるまで中絶する場合も起り得る。