후리가나로 읽는 일본 고전
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ちめいのけんきゅう
地名の研究
柳田 国男
柳田 国男의 地名の研究(ちめいのけんきゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 176,308자 · 347화면
九
記録と現実とのともに示すところでは、この家の末流には隣郷に住んでいた猿女氏と縁組して、宗教生活に入って行った者が多かった。それが故郷を出て南北の辺土まで漂泊し、一種の神道を説きあるいて到る処に神を祭ったのが、今も諸国の御社の祠官に、小野という旧家の多くある原因になっている。そうして武蔵七党の横山氏を始め、これから分れて出て繁栄した家も少なからず、一方にはまた日本の民間文芸に、一種美麗なる色彩を帯びさせることにもなったことは、私が前年以来大なる興味をもって説き立てているところであるが、これにもまた「ノ」という地形の人生と交渉をもった痕跡が、かなり濃厚に残り伝わっているのである。
九
これと同様の事情はなお他の幾つかの地名の普及を促している。たとえば東国奥羽において沢といい、西南日本において谷というなどは、ともにその字義から見ると天然の力ばかり強く人の棲息には向きそうもなかったらしく思われるが、実際はかなり古い部落、もしくは耕地の地名となっているものが無数である。我々の農作は当初自然の水流を利用するために、好んで傾斜のある山添いを利用し、しかも背後に拠る所のある最小の盆地を求めたゆえに、上代の植民は常に川上に向って進む傾向をもっていた。