후리가나로 읽는 일본 고전
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しぶえちゅうさい
渋江抽斎
森 鴎外의 渋江抽斎(しぶえちゅうさい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 166,525자 · 334화면
その陸に対する要望はこれがために頗る熱烈であった。渋江氏では、もしその請を納れなかったら、あるいは両家の間に事端を生じはすまいかと慮った。陸が遂に文一郎に嫁したのは、この疑懼の犠牲になったようなものである。
この結婚は、名義からいえば、陸が矢川氏に嫁したのであるが、形迹から見れば、文一郎が壻入をしたようであった。式を行った翌日から、夫婦は終日渋江の家にいて、夜更けて矢川の家へ寝に帰った。この時文一郎は新に馬廻になった年で二十九歳、陸は二十三歳であった。
矢島優善は、陸が文一郎の妻になった翌月、即ち十月に、土手町に家を持って、周禎の許にいた鉄を迎え入れた。これは行懸りの上から当然の事で、五百は傍から世話を焼いたのである。しかし二十三歳になった鉄は、もう昔日の如く夫の甘言に賺されてはおらぬので、この土手町の住いは優善が身上のクリジスを起す場所となった。
優善と鉄との間に、夫婦の愛情の生ぜぬことは、固より予期すべきであった。しかし啻に愛情が生ぜざるのみではなく、二人は忽ち讐敵となった。そしてその争うには、鉄がいつも攻勢を取り、物質上の利害問題を提げて夫に当るのであった。