후리가나로 읽는 일본 고전
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しぶえちゅうさい
渋江抽斎
森 鴎外의 渋江抽斎(しぶえちゅうさい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 166,525자 · 334화면
その十七
そして新小梅町、小梅町、須崎町の間を徘徊して捜索したが、嶺松寺という寺はない。わたくしは絶望して踵を旋したが、道のついでなので、須崎町弘福寺にある先考の墓に詣でた。さて住職奥田墨汁師を訪って久闊を叙した。対談の間に、わたくしが嶺松寺と池田氏の墓との事を語ると、墨汁師は意外にも両つながらこれを知っていた。
墨汁師はいった。嶺松寺は常泉寺の近傍にあった。その畛域内に池田氏の墓が数基並んで立っていたことを記憶している。墓には多く誌銘が刻してあった。然るに近い頃に嶺松寺は廃寺になったというのである。わたくしはこれを聞いて、先ず池田氏の墓を目撃した人を二人まで獲たのを喜んだ。即ち保さんと墨汁師とである。
「廃寺になるときは、墓はどうなるものですか」と、わたくしは問うた。
「墓は檀家がそれぞれ引き取って、外の寺へ持って行きます。」
「檀家がなかったらどうなりますか。」
「無縁の墓は共同墓地へ遷す例になっています。」
「すると池田家の墓は共同墓地へ遣られたかも知れませんな。池田家の後は今どうなっているかわかりませんか。」こういってわたくしは憮然とした。
その十七
わたくしは墨汁師にいった。