후리가나로 읽는 일본 고전
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しぶえちゅうさい
渋江抽斎
森 鴎外의 渋江抽斎(しぶえちゅうさい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 166,525자 · 334화면
その八十七
「あなたがいくじがないばかりに、あの周禎のような男に矢島の家を取られたのです。」この句が幾度となく反復せられる鉄が論難の主眼であった。優善がこれに答えると、鉄は冷笑する、舌打をする。
この争は週を累ね月を累ねて歇まなかった。五百らは百方調停を試みたが何の功をも奏せなかった。
五百はやむことをえぬので、周禎に交渉して再び鉄を引き取ってもらおうとした。しかし周禎は容易に応ぜなかった。渋江氏と周禎が方との間に、幾度となく交換せられた要求と拒絶とは、押問答の姿になった。
この往反の最中に忽ち優善が失踪した。十二月二十八日に土手町の家を出て、それきり帰って来ぬのである。渋江氏では、優善が悶を排せんがために酒色の境に遁れたのだろうと思って、手分をして料理屋と妓楼とを捜索させた。しかし優善のありかはどうしても知れなかった。
その八十七
比良野貞固は江戸を引き上げる定府の最後の一組三十戸ばかりの家族と共に、前年五、六月の交安済丸という新造帆船に乗った。然るに安済丸は海に泛んで間もなく、柁機を損じて進退の自由を失った。乗組員は某地より上陸して、許多の辛苦を甞め、この年五月にようよう東京に帰った。