후리가나로 읽는 일본 고전
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しぶえちゅうさい
渋江抽斎
森 鴎外의 渋江抽斎(しぶえちゅうさい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 166,525자 · 334화면
それが余の人ならば、宿料を取ることも出来よう。貞固は己が主人となっては、人に銭を使わせたことがないのである。保はどうしても四人前の費用を弁ぜなくてはならない。これが苦労の一つである。またこの界隈ではまだ糸鬢奴のお留守居を見識っている人が多い。それを横網町の下宿に舎らせるのが気の毒でならない。これが保の苦労の二つである。
保はこれを忍んで数カ月間三人を待した。そして殆ど日々貞固を横山町の尾張屋に連れて往って馳走した。貞固は養子房之助の弘前から来るまで、保の下宿にいて、房之助が著いた時、一しょに本所緑町に家を借りて移った。丁度保が母親を故郷から迎える頃の事である。
矢川文内もこの年に東京に来た。浅越玄隆も来た。矢川は質店を開いたが成功しなかった。浅越は名を隆と更めて、あるいは東京府の吏となり、あるいは本所区役所の書記となり、あるいは本所銀行の事務員となりなどした。浅越の子は四人あった。江戸生の長女ふくは中沢彦吾の弟彦七の妻になり、男子二人の中、兄は洋画家となり、弟は電信技手となった。
五百と一しょに東京に来た陸が、夫矢川文一郎の名を以て、本所緑町に砂糖店を開いたのもこの年の事である。