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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
内田魯庵『新編 思い出す人々』。同一底本的分册已合并为一书。收入:二葉亭余談、淡島椿岳、鴎外博士の追憶、硯友社の勃興と道程、最後の大杉、斎藤緑雨、三十年前の島田沼南、美妙斎美妙、二葉亭四迷、二葉亭四迷の一生、二葉亭追録、明治の文学の開拓者、四十年前、露伴の出世咄。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 215,401 字 · 427 页
四 人気失墜の原因
生じい生延び過ぎて最も気の毒な末路に終った。
四 人気失墜の原因
美妙斎はドウシテ人気を失墜したろう。美妙斎について実は余り多くを知っていないから、私の憶測が中るか中らないかは請合わないが、試みにその原因を数えようなら、
第一、美妙斎には限らないが、少年名を成すは第一の不幸で、美妙斎は余り早くから世間に管待やされ過ぎた。詩人には随分早くから売出したのが古今珍らしくないが、美妙斎は世間に出るなり直ぐ大家となってしまった。二十か二十一で一躍して数年以上の操觚の閲歴を持つ先輩を乗越して名声を博し、文章識見共に当代の雄を以て推される耆宿と同格に扱われた。如何に天才でも非凡人でもこう易々とトントン拍子に成上ると勢い矜驕となり有頂天となるは人間の免かるべからざる弱点である。美妙斎は余りに早く大家となったために自分をもまた余りに高く買い被り過ぎて少しも造詣に励まなかった。自然頭の中が忽ち空乏となって、文章上の工風も構想上の進歩も行詰って飽かれてしまった。
第二、美妙斎の人気を博した第一の理由は文章上の新味であるが、この新味はこれまでの日本文には余りなかった非情物即ち草木や動物の擬人法、例えば花が囁※いたとか犬が欠伸したとかいうような文句や、前にもいった足利時代の「おじゃる」